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フランスの夏を感じる映画『宝島』ギヨームブラック

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みうのしん
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映画の中の人たちを見ながら「ああ…いいなあ〜」と、どこかへ行きたい欲がたまる。
言わば、旅欲をたまらせる映画紹介のコーナーです。

わたしのしたい「旅」は、地元の人と同じような暮らしで過ごすこと。
それは、家の近くの観光地に行ったことがない。みたいな感覚と近いかもしれない。
日本でも海外でも「前からここにいますよ〜」というフリをしながら歩くこともある。
だから旅先で迷子になることもよくある。

宝島 ポスター
(C)bathysphere 2018
みうのしん
みうのしん

フランスの夏
パリ郊外セルジー ポントワーズという街の市井の憩いの場

フランスの夏を感じる 映画『宝島』

『宝島』の舞台は、パリの北西に位置する「レジャーアイランド」
地元民の避暑地だ。
地図でみると結構大きい。
全てが作られた施設ではなく、大きな自然公園できちんと設備管理され安全に過ごせる場所。
浜辺もあるし、森もあるし、洞窟もある。

地元の人々が暑い夏を楽しむ姿が映画になっている。ドキュメンタリーだ。

ギヨーム・ブラック監督も子どもの頃に良く通っていて
いつかこの場所の映画を撮りたいと思っていたそうだ。

写真は撮ったりしているけれど
スマホは横に置いて、夏の暑さも水の心地よさも優しい緑も堪能。
そこに馴染む人々。
なんて自由でさわやかなこと。

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見つかっても、なんとか同情を誘い言い訳をする子ども

入場料を惜しんで忍び込むが、大人に見つかり情に訴える少年たち。
口笛で白鳥を呼んで、一緒に泳ぐおじさん。
ちょっと滑稽で人間味あふれている

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ドキュメンタリーだけど
カメラの存在を感じないのがすごい。

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面倒見のいいしっかり者のお兄ちゃんとまだまだ甘える弟

この場所で働くスタッフや管理者の大人たちの会議シーンがはいるのも
一層、この場所が主人公で特別なのだと感じる。

夏が終わりを迎え、閉鎖されるシーンで幕が閉じる。
夏のこの時期だけの、まさに「宝島」
キラキラしたひととき。
(閉鎖に至る大雨のシーンは、実は開放前の春の時期に撮影されたものらしい。こういうところは映画ですね)

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夏仕舞いをする大人

白鳥と一緒に泳いだり、わたしもしてみたいな。

information

「宝島」
2019年製作/97分/フランス
(原題):L’Ile au tresor
監督:ギヨーム・ブラック

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みうのしん
みうのしん
関西在住 / フリーランス
みうのしんと申します。ニューシネマ映画研究所同好会部長を勤める(残念ながら廃部)映画は好き嫌いせずなんでも見るようにしていますが、特にジュブナイルものがお気に入り。登場人物たちがちゃんと暮らしていることがわかるとなお良いです。毎日マイペースに生きています。
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